2017年5月9日

太陽光発電の利回りについて。表面利回りと実質利回りの違いとは?

実質利回り8-9%

投資するにあたって、利回りは最大の注目ポイント。これから投資を始める人は、しっかり太陽光の利回りについて学習しておきましょう。表面利回りと実質利回りの違い、特に実質利回りについては注意を払わないと後悔する可能性も…。

そもそも、利回りとは?

投資初心者でも漢字の雰囲気から察するものがあると思いますが、利回りとは、投資元本に対する収益の割合。一般的に単位はパーセント「%」で表されます。利回りが高い・利回りが低いという表現で使われることが多く、投資案件の優劣を判断する指標となっています。

太陽光投資や株式投資、不動産投資、債権投資など、様々な投資商品がある中で、効率よく収益をあげられる投資先を知るには、利回りを比べることが手っ取り早く、それゆえ投資広告では「高利回り!」「利回り〇〇%」という文句が飛び交います。

株式投資であれば、配当利回り。債権投資であれば、債権利回り。利回りの種類はたくさんあり、計算方法も少しずつ異なりますが、今回は低圧(50kW未満)太陽光投資にスポットを当てて、表面利回りと実質利回りについて確認していきます。

低圧太陽光投資の表面利回りとは?

仮に、投資額は2000万円。FIT法が適応される20年間の売電総額が4000万円とシミュレーションされた低圧太陽光発電システムの場合。

表面利回りは、10.0%になります。

計算式は以下です。

4000万円(売電総額)÷ 2000万円(投資額)÷ 20年間 × 100 = 10.0%

太陽光投資に限りませんが、投資比較サイトなどで掲載されている利回り表記の多くが、この表面利回りとなっています。表面利回りはあくまでも大まかな収益性を確認する目安。売電収入を継続的に得るためのランニングコストは含まれていません。

低圧太陽光投資の実質利回りについて

ランニングコストを含めたリアルな収益力を示す指標を、実質利回りと呼びます。通常、表面利回りの方が高く、実質利回りの方が低い数字になります。

表面利回りが15%でも、実質利回りは5%という場合が考えられます。そのため投資家としては、実質利回りをしっかり把握する必要があるのです。

実質利回りを知るには、必要経費を知ること

太陽光投資の実質利回りを計算するには、発電所を維持管理するための必要経費を知ることから。多くはありませんので、一つひとつ確認していきましょう。


土地代

賃貸契約の場合であれば、定期的な賃料。売買契約で所有物となる場合には、固定資産税がかかってきます。

メンテナンス費用

主に草刈りです。雑草を放置すると太陽光パネルに影を落とすようになります。また、蔦が絡まるなどで配線系統やパワコンなどに悪影響を及ぼす可能性も。定期的なメンテナンスは必須です。
こちらのコラムも参考に(改正FIT法で、太陽光のメンテナンスが義務化。その背景とは?)

設備の監視(遠隔監視システムの導入) + 緊急対応費

24時間365日、発電所の側にいることは困難。太陽光発電システムが正常稼働しているかを遠隔で監視できるシステム導入が必要です。また、万一のトラブル発生時には、緊急で駆け付け対応を業者に依頼することが考えられます。
こちらのコラムも参考に(太陽光の遠隔監視システム。数ある中でも、お薦めは「エコめがね」)

保険費用

決して小さい額の投資ではありませんから、自然災害などをカバーできる保険に加入することは必須事項。太陽光パネルやパワコンなどに付いてくるメーカー保証もありますが、それだけでは安心とは言えません。保険費用は必ず計算に入れましょう。


太陽光投資において、ランニングコストと考えられる主だったものは以上です。

実質利回りの注意点

注意しなければいけないことは、業者が提出してくる実質利回りには、何が入っていて何が足りないかを知ること。考え方の違いによって、実質利回りの計算に入っていないものがあります。

例えば、土地代。

土地は財産であるという考え方です。土地は事業終了後に売却、あるいは別の用途で使用できる可能性があるため、単純に太陽光の経費として考えることが正解なのか?というもの。20年後にその土地が値上がりしていれば、売却益を得られることも考えられるのです。

同じ設備の太陽光発電システムであっても、業者によって実質利回りの数値が異なる可能性があると思っておいた方がいいでしょう。

実質利回りの計算式

実質利回り = (売電総額-ランニングコスト)÷ 投資額 ÷ 20年間 × 100

一応、実質利回りの計算式を抑えておきます。売電総額とランニングコストはそれぞれ20年間のトータル金額です。

低圧太陽光投資の実質利回りは、何%が目安なのか?

投資に対する考え方に個人差があるので正解はありませんが、当社(イデアスタイル)では、8~9%を最低ラインの目安に考えています。

この目安は投資の代表格である株式投資の株式益利回りが、5~7%だから。現在、東証1部全銘柄の株式益回りが6%弱。日経平均益回りは、6.3%前後です。当社では、株式投資よりもローリスクで、株式投資よりも利回りの高い商品を提供したいと考えています。

まとめ

投資を検討するなら、表面利回りよりも実質利回りを重要視すること。そして太陽光投資であれば、実質利回りは8%は確保したいところです。関東エリアで太陽光投資をお考えなら、ぜひ当社の発電所をご検討ください!

運営会社 : 株式会社 イデアスタイル