改正FIT法で、太陽光のメンテナンスが義務化。その背景とは?

改正FIT法により、計画的なメンテナンスが義務になります
低圧案件の26%で維持管理ができていない
2017年4月1日から、改正FIT法が施行されます。変更点はいくつかありますが、低圧(50kW未満)太陽光に関して注意しておきたいことの一つは、「保守点検及び維持管理」です。
最低でも20年間の事業運営ですから、そもそもメンテナンスは必要不可欠。改正FIT法でわざわざ義務化にしなくても当然だろう、と思われる方もいるのではないでしょうか。しかし、メンテナンスを放棄してしまう事業者が数多くいるのが実情です。
平成28年10月に発表された太陽光発電競争力強化研究会の報告書によると、低圧案件の26%が保守点検・メンテナンスを非実施。決して少ない数字ではありません。
なぜ、メンテナンスの非実施案件が多いのか?
それは、太陽光オーナーの認識の甘さが、大きな要因です。
草刈りくらい自分で対応できるだろうと思いがちですが、継続的に続けることは素人では困難です。パネルの下に潜って、草刈りや防草シートの補修は体力的にも厳しい。しかも、テニスコート2面くらいの広さがあるのです。
畑の管理と同じです。農家の方のように自分の畑に頻繁に足を運べるような状況であれば可能でしょうが、遠距離では困難。投資家というスタンスで太陽光発電所を所有する方は、自分でのメンテナンスはできないと考えて間違いありません。
メンテナンス契約は最初からが賢明
途中からメンテナンスを担当すると、初めに大掛かりな除草作業が必要になることが多く、普段以上に機器や人手が必要となって、どうしてもその分、コストに跳ね返ってきます。
利回りを追求する投資家であれば、メンテナンス費は抑えたいもの。だから、自分でやってしまおうと考える。その気持ちは分かりますが、最初からプロに頼むのが得策。投資家が重要視すべきなのは、コストパフォーマンスの良い業者選びです。
保守管理費用の基準は、1kWあたり年間3000円
太陽光発電競争力強化研究会の報告書によると、日本におけるメンテナンス費の目安は1kWあたり年間3000円。50kWであれば、年間15万円。100kWであれば、年間30万円程度です。
ちなみにイデアスタイルでは、年間6回と年間12回の2種類から選択可能です。
年間6回/4月、5月、6月、7月、8月または9月、12月または1月 計6回実施
・パネル枚数224枚以下の場合:年間12万円(税別)
・パネル枚数224枚以上の場合:年間14万円(税別)
年間12回/毎月1回実施
・パネル枚数224枚以下の場合:年間18万円(税別)
・パネル枚数224枚以上の場合:年間20万円(税別)
※上記金額は、イデアスタイルで太陽光発電所を購入したお客様に限ります。
※2017年3月時点の価格です。実施内容の変化により価格変動の可能性があります。
メンテナンス計画は、除草のタイミングを軸に構成
業界でも最高水準のコストパフォーマンスと自負していますが、ポイントは作業量とコストのバランスです。例えば、太陽光パネルの清掃。綺麗にすれば発電量が上がるのは事実ですが、清掃したパネルと、清掃しなかったパネルとで発電量を比較した際、大きな差は生じませんでした。
低圧案件の場合、数千円の交通費と遠方まで行く時間をかけて、パネル清掃のために足しげく発電所を訪問するのは、逆に割高と判断。経験値を積み重ねて、出した答えが最低年間6回です。太陽光パネルの洗浄は基本的には雨に任せて、草刈りの必要時期をベースに訪問タイミングを設定しています。
少し追加で宣伝させていただくと、イデアスタイルでは除草はもちろん、防草シートの補修、電気系統のチェック、錆止めスプレーで架台やフェンスの保全なども実施。最後はしっかり写真付きでレポートの送付まで行っています。詳しくはHPのメンテナンスをご確認ください。
メンテナンス義務を怠れば、認定失効も!?
今回の改正FIT法では新たなルールが多く追加されていますが、ルールに沿えない場合には認定を失効扱いにするという文言があります。
懸念されるのは、改正FIT法でメンテナンス計画の提出が必須になったものの、「計画通りに実施されない」という、実態に変化が起こらないことです。そうなれば、取り締まりは強まるでしょう。ひどい管理状況を地域住民に通報され、認定を失効される太陽光発電所が出てくるかもしれません。
現在の設備管理状況では、今後、太陽光発電所のトラブルや故障が予見されるからこそ、今回の改正FIT法で義務化が決定したのです。太陽光発電を永続的な事業にして行くためにも、賢明な判断が必要です。
近い将来は、ドローンで太陽光パネルを点検か
最後に、最新のメンテナンス事情を一つ。
注目されているのは、ドローンの活用です。
既に一部のメガソーラーで実験が行われています。赤外線カメラを搭載して太陽光パネルの熱分布画像を撮影し、過剰な発熱などの異常をチェックする作業を効率化。しかし、まだコスト面で人手の方が有利であったり、撮影角度によって異常を発見できなかったりと、課題が多く残っているようです。
今後、ドローンでの異常チェックが簡素化されれば、低圧案件でも取り入れられるかも。発電量に大きな異常が見つからなければ毎回行う必要はないでしょうが、夏に一回とか実施すると安心感もアップしますね。
ちなみにイデアスタイルの施工実績の写真は、ほとんどがドローンでの撮影です。
まとめ
太陽光発電所を当初の想定パフォーマンスで20年間稼働させることが最も重要。そのためにもメンテナンスは、最初から業者に任せるのが賢明。ただし、1kW・年間3000円を目安に、コストパフォーマンスに注意して選ぶことが大事です。
運営会社 : 株式会社 イデアスタイル