太陽光システムの架台選びで、単管パイプ・一面架台を薦める理由とは?
太陽光パネル、パワコンと解説してきましたので、三種の神器の最後、架台に触れたいと思います。架台の種類はたくさんありますが、今回は投資向け案件で人気急上昇の単管パイプ架台に注目。イデアスタイルで数多くの低圧太陽光発電システムを手掛けている施工チームのリーダー・永野に話を聞いてみました。
単管パイプ架台は、メンテナンスが簡単
単管パイプ施工の魅力を一言に集約すると、「柔軟性」だと思います。
もし何かのアクシデントがあって架台を修繕しなければいけない時、アルミ架台などは架台メーカーに発注しなければいけません。手元に届くまでには相応の時間が必要です。しかし単管パイプ施工なら、パイプはもちろん、パイプをつなぐクランプという緊結金具も、容易に入手が可能。また必要箇所だけの単管パイプを外したり取り替えたりすればいいので、圧倒的にメンテナンスがしやすいんです。
当社でも3年くらい前まではアルミ架台を採用したこともありました。コストを抑えるために中国メーカーに依頼していたのですが、なかなか予定通りに資材が届かなかったり、パーツがメーカー独自のものが多くて部品の替えがきかなかったり。何度となく困らされました。
私たちは投資向けの太陽光発電システムを施工・販売していますから、一旦はFIT法が適用になる20年という期間を節目に考えてはいますが、30年、40年といった未来を見据えて考えてみても、建築資材として無くなる可能性が低い単管パイプという選択は妥当性が高いと思っています。
単管パイプは、すぐに錆びることはない
単管パイプ架台の耐久性に関しては施工方法によりますので、一概に大丈夫とは言えません。しっかりとした計算に基づいた設計と建設が重要です。
単管パイプ自体の話で言えば、太陽光パネルの架台として十分だと考えています。「すぐ錆びるのでは?」と思われるかもしれませんが、
電気亜鉛メッキが施されている単管パイプや、ドブメッキ(溶融亜鉛メッキ)加工のクランプであれば簡単に錆びることはありません。
建設現場で使用されている単管パイプのイメージが強いと思いますが、あれは何年も使い込んだものでしょうし、太陽光発電と比べて使用環境が圧倒的に過酷です。
メッキの経年劣化はあるでしょうが、何かの衝撃があるなどして単管パイプが傷つかなければ、容易に錆びることはないでしょう。腐食によって折れるような事態は数十年はないだろうと考えています。当然、単管の端部は、パイプキャップで保護しておくことが必要です。
アルミ架台より低コストの可能性はあるが、大差はない
アルミ架台を使用していたのは3年前くらいの話ですし、どこのメーカーを採用するかにもよりますが、当時は資材コストだけで単管パイプの方が10万円程度のコストを抑えることができました。規模にもよりますが、低圧太陽光発電システムの場合であれば、コスト面で大差はないと思います。
単管パイプなら、柔軟に「一面架台」を建設できる
ここが一番のポイントかもしれません。
メーカーの工場で設計図通りに造られた架台と違って、単管パイプのメリットは建設現場で架台の形や大きさを自由に変えられること。土地の形状や日当たりなどを考慮して、常に太陽光発電に最適な状況を選択できるのです。
当社が得意とする一面架台も、単管パイプだからこそ実現できる工法です。もしアルミ架台で建設しようとしたら、すごい時間が必要。時間はそのままコストに跳ね返ってしまいますから、投資向け太陽光発電システムを扱う当社としてはアルミ架台を選択するメリットがありません。
これらは当社の単管パイプ・一面架台の施工実績。もっと事例はたくさんあるので、ぜひ当社施工実績ページをご確認いただきたいと思いますが、柔軟に形を変えられることが納得いただけるとおもいます。
一面架台のメリットとは?
土地面積が必要最低限で抑えられることが、大きなメリット。当然、土地面積が小さければ固定資産税が抑えられます。さらに単管パイプ施工であれば、土地形状もある程度は融通が効くのです。
従来のような分割型で太陽光パネルを設置していくと、どうしても影が落ちる影響を配慮しなければいけません。一年間では特に冬の時期。一日で考えると朝夕は影が伸びますから、パネルの間隔を開ける必要が生まれるのです。太陽光発電システムの規模にもよりますが、分割型の架台と一面架台では土地面積を20%以上も削減できることがあります。
単管パイプ架台のデメリットは?
そんなにないと思うのですが、あえて言うのならデザイン性でしょうか。
単管パイプは簡易的なイメージが強く、アルミ架台の方が見た目の印象が良いと感じる方はいらっしゃるかもしれません。ただ、当社では投資向けの太陽光発電システムを扱っていますから、個人的なデザイン性の好き嫌いは優先順位が低いんです。
でもちょっと見てくだい。
スマートだと思いませんか?
配線も含めてここまでキレイにまとめるには、経験・ノウハウが必要なんですよ。
まとめ
低圧 太陽光発電システムの単管パイプ架台は柔軟性が高く、メリットが大きい。一面架台施工なら、狭い土地でも多くのパネルを設置することができる。今後は、単管パイプ・一面架台が主流になりそうです。
運営会社 : 株式会社 イデアスタイル